臨床研究センター

臨床研究センターについて

四国がんセンターは愛媛県のがん診療連携拠点病院であり、四国で唯一のがん専門病院です。当院は国立病院機構の一員であり、当初から臨床研究部が活動していましたが、その臨床研究実績が機構本部に認められ、2011年4月から臨床研究センターに昇格しています。組織図は以下の図1のとおり3部門8室で構成されています。臨床研究推進部臨床試験支援室では、企業主導/医師主導治験の全面支援と医師主導臨床試験の一部支援を行っています。

2017年度は企業主導治験を新規に27課題開始し、合計134課題実施しています。2017年度新規登録例数は96例と前年度103例から減少しました。これは特異的なゲノム異常を標的とした分子標的治療薬が受託研究の主流となってきたため、標的ゲノム異常の低発現例がスクリーニング脱落していることが原因で、現状では同意取得例の三割が脱落しています。

課題の多くはグローバル試験であり、早期開発(第Ⅰ相、第Ⅰ/Ⅱ相)試験は20%を占めています。グローバル試験、早期開発試験の実施は施設の強力な試験支援が不可欠であり、企業側が安心して依頼できる施設は本邦では少数です。同室では良質で実施率が高くしかもスピード感を持った治験の推進を心がけています。

がん予防・疫学研究部では院内のみならず愛媛県がん診療連携拠点病院として愛媛県全体をカバーするがん登録業務を行っており、愛媛県におけるがん分布地図等の興味あるデータが蓄積しつつあります。 がん診断・治療開発部では分子遺伝学研究室において遺伝性乳がんの家系調査及び遺伝カウンセリングに積極的に取り組んでおり、実務面における拠点施設として機能しています。

今後もがん専門病院に併設された臨床研究センターの特徴を活かすべく、がんに特化した情報発信に取り組んで行く所存でありますので、皆様にはさらなるご支援ならびにご指導をお願い申し上げます。

図1

臨床研究センター組織図