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一般細菌検査・真菌検査・抗酸菌検査
インフルエンザ A/B抗原等迅速検査

平成22年3月19日 改訂

 (お問い合わせは7655)

一般細菌検査 真菌検査 抗酸菌検査 迅速検査

検査依頼および採取上の注意事項

  1. オーダ指示画面の 「*9細菌」 から依頼し、バーコードラベルを採取容器に貼付し提出してください。 (迅速インフルエンザ A/B 抗原もあります)
  2. 検体採取は標準予防策を遵守し、基本無菌操作にて適切な部位・時期に採取し速やかに提出してください。
    1. 血液培養の採血部位の消毒は、髄液採取に準じてください。
      (依頼時採取日時も入力お願いします)
    2. 一般細菌検査の喀痰採取前には、水道水でうがいをし口腔内を清潔にし、唾液や食物残渣の混入がないよう採取してください。
    3. 抗酸菌検査時は、3日連続早朝の喀痰を採取してください。
    4. 嫌気性菌を目的とするときは、嫌気ポーターに採取してください
    5. 淋菌・髄膜炎菌を目的とする検体は室温(冷所不可)に保ち、速やかに提出してください。
    6. 尿は原則滅菌カップに中間尿を採取してください。
    7. 便は原則滅菌容器(未滅菌容器でも可)に指頭大(1~2g)を採取してください。但し、夜間等保存困難時は培地入り綿棒(カルチャ―スワブ : 橙青)でも可ですが、CD トキシン A/B(毒素)・ノロウイルス抗原依頼時は、量不足のため綿棒採取は不可です。 
     

喀痰の肉眼による品質分類

Miller&Jonesの分類

表 記 性 状
M1
 唾液、完全な粘性成分のみの痰
M2
 粘性痰の中に少量の膿性部分が含まれる痰
P1
 膿性部分が、1/3 以下の痰
P2
 膿性部分が、1/3 ~ 2/3 以下の痰
P3
 膿性部分が、2/3 以下の痰
M ・・・ mucosa (粘性)
P ・・・ purulent (膿性)

M1,M2の喀痰には、膿性部分が殆ど含まれていないため、下気道由来の喀痰とは言い難く、P1,P2,P3表記の喀痰が望ましい。
 

喀痰の顕微鏡的分類

Gecklerの分類  (×100)

白血球数/視野 偏平上皮数/視野
1 < 10 > 25
2 10 ~ 25 > 25
3 > 25 > 25
4 > 25 10 ~ 25
5 > 25 < 10
6 < 25 < 25

喀出痰の場合、群1~3は上気道(口腔内常在菌・唾液)の混入の可能性があることを意味し、4~5が良質な喀痰とされる。6は、吸引痰や気管支洗浄液の場合は適すると判断される。通常、白血球数が25以上あり、扁平上皮細胞が25以下の喀痰が良質と判断される。
 

顕微鏡による塗抹検査結果

一般細菌・真菌の成績記載法  (×1000)

記載成績 分 類 実数 / 1視野
 -  細菌を認めない  0
 ±  ごく少数  1 以下
 1+  少数  1 ~ 10
 2+  やや多数  1 ~ 100
 3+  多数  100 以上

 

検査結果の菌量表示

定量白金耳による判定量培養

喀出痰および尿(中間・カテ尿)は画線培養法(判定量培養)をします。
成績も定量値として表記します。

  • 喀痰 ・・・ 103 8 CFU/ml
  • 尿 ・・・ 102 7 CFU/ml

CFU/mlとは(colony forming units/ml)
1個の細菌が作るコロニー(細菌の塊)の数を表す
算定式 (コロニー数 × 102 8 CFU/ml)

その他の検査材料は定量培養をしません。
従って、成績も培地上に発育した菌量に応じ、-,1+,2+,3+,4+ と表示します。

 

細菌同定・薬剤感受性検査

同定検査

自動分析装置(バイテック)で実施しますが、一部対象外のため出来ない菌種は従来法にて検査します。
 

薬剤感受性試験

自動分析装置(バイテック)で実施しますが、測定できない菌種はディスク法(KB法)にて検査します。表示カテゴリーとして S,I,R のみとなります。
自動分析法は、薬剤がセット化されたパネルを使用し、微量液体希釈法にて MIC値(最小発育防止濃度 ug/ml)とカテゴリーとして S,I,R を表示します。

  • MIC : Minimal inhibitory concentration (最小発育防止濃度 ug/ml)
    数段階の濃度の薬剤を含むパネル(培地)に一定量の菌を吸引させ培養した後、菌の発育の有無を判定する。
  • S : Susceptible (感性)
    その菌株による感染症が禁忌のない限り、その種類の感染症と感染菌種に関し、推奨されている抗菌薬を投与することで、適切に治療できる場合に使用する。
  • I : Intermediate (中間)
    感性・耐性どちらとも云えない。方法の限界による誤判定を防ぐ為の 「緩衝」ゾーンです。但し、このゾーンは特定の条件(大量投与できる薬剤や生体内で薬剤が生理的に高濃度になるものなど)のもとで臨床的に適応できる場合もあります。
  • R : Resistant (耐性)
    臨床上の有効性が証明されていないものや、通常の投与法では細菌の発育が防止されない(効かない)もの。

 

抗菌薬一覧

※当院で採用がある抗菌薬一覧

略 号 系統名 採用薬名
PCG ペニシリン系 ペニシリン静注用2gバッグ
AMPC    〃 サワシリンカプセル250mg
ABPC    〃 ユナシンーS静注用1.5g (+スルバクタム)
PIPC    〃 ペントシリン静注用2gバッグ
CZE セフェム系 (1) セファゾリンNa点滴静注用1gバッグ
「オーツカ」
CMZ セフェム系 (2) セフメタゾン静注用(1g/V)
CTM セフェム系 (3) バンスポリン静注用1gバッグ―S
CTX セフェム系 (3) クラフォラン
CAZ セフェム系 (3) モダシン静注用(1g/V)
FMOX オキサセフェム系 (3) フルマリン静注1gキット
IPM ガルバペネネム系 チエナム点滴キット0.5g
AMK アミノグリコシド系 硫酸アミカシン注射液100mg
ABK     〃 ハベカシン注射液(100mg/2ml/A)
GM     〃 ゲンタシン注40、ゲンタシン軟膏
EM マクロライド系 エコリシン点眼液(5ml/本)
CAM     〃 クラシリット錠200mg ・DS
MINO テトラサイクリン系 ミノサイクリン塩酸塩点滴静注用100mg
ミノマイシンカプセル100mg
VCM グリコペプチド系 点滴静注用バンコマイシン0.5g
塩酸バイコマイシン散500mg
CLDM リンコマイシン系 ダラシンS注射液(600mg/4ml/A)
FOM ホスホマイシン系 ホロサイルS静注用2g
LVFX ニューキノロン系 クラビット錠
クラビット点眼液0.5%(5ml/本)
CP クロラムフェニコール系 クロマイ膣錠100mg
ST スルホンアミド系 バクタ錠・バクトラミン注

 

※当院で採用なしの抗菌薬一覧

略 号 系統名 採用薬名
MPIPC ペニシリン系 オキサシリン
AMPC/CVA ペニシリン系合剤 アモキシシリンークラブラン酸
CCL セフェム系 セファクロル
CZX    〃 セフチゾキシム
LMOX オキサセフェム系 ラタモキセフ
SPFX キノロン系 スパルフロキサシン
CPFX    〃 シプロフロキサシン
NFLX    〃 ノルフロキサシン

 

当院細菌検査室で現在使用中のパネル及び抗菌薬一覧

  1. グラム陽性球菌用パネル (MIC値あり)
    赤字は当院採用薬あり)

    MPIPC・ABPCPIPCCEZCMZ・CCL・IPMAMKABKGMEMCLDMMINOVCMFOM・CPFX

  2. グラム陰性桿菌用パネル (MIC値あり)
    赤字は当院採用薬あり)
    ABPCPIPCCEZCTMCTXCAZCMZ・CCL・LMOXIPMAMKGMMINOLVFX・NFLX・ST

  3. 嫌気性菌用パネル (MIC値あり)
    赤字は当院採用薬あり)
    PCGABPCPIPC・CZX・CMZFOMIPMAMPC/CVACLDMMINO・SPFX・CP

  4. ヘリコバクターピロリー (MIC値あり)
    AMPCCAM

 

 

 

◆抗酸菌検査◆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

塗抹検査は、蛍光染色とチールネルゼン染色を実施します。
培養検査は、2%小川培地と2%ビット培地を使用し、最終判定は8週間後となります。

結核菌塗抹検査結果陽性度標準

(ガフキ―号数と検出菌数 ・・・ ×500鏡検)

カフキー号数 検出菌数 略 式
陰性
 全標本中に 0
1
 全標本中に 1 ~ 4
±
2
 数視野中に 1
1+
3
 毎視野中に 1
2+
4
    〃    2 ~ 3
5
    〃    4 ~ 6
6
    〃    7 ~ 12
7
    〃    13 ~ 25
3+
8
    〃    26 ~ 50
9
    〃    51 ~ 100
10
    〃    101 以上

 

 

 

◆迅速検査◆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

迅速検査項目 測定原理 試薬名 メーカー 材 料
インフルエンザウイルス
抗原 A/B
イムノクロマト法 ポクテムインフルエンザ シスメックス 鼻腔・咽頭
ぬぐい液
尿中肺炎球菌
抗原 (肺炎)
免疫クロマト法 Binax肺炎球菌 インバネス 中間尿
尿中レジオネラ
抗原 (肺炎)
免疫クロマト法 Binaxレジオネラ インバネス 中間尿
クロストリジウムトキシン
A/B (毒素)
免疫クロマト法 TOX A/B BQUIK ニッスイ 糞便
ノロウイルス
抗原 (腸炎)
免疫クロマト法 クイックナビ TM・ノロ デカン生研 糞便
ウレアーゼテスト
(ヘリコバクター・ピロリ)
ウレアーゼ法 ヘリコチェク 大塚 胃・十二指腸
粘膜組織
カンジタ抗原
(深在性真菌症)
ラッテクス凝集法 カンジテック 和光純薬 血液
(2ml)
プロカルシトニン
(敗血症)
免疫クロマト法 ブラームスPCT-Q 和光純薬 血液
(2ml)

  

夜間等時間外の検体保存および提出方法

  検査材料 保存温度 保存および採取方法
1
血液

髄液
37℃
or
室温

22時までは血液培養装置へセット
それ以外は室温
(ともに冷蔵不可)

2
胸水・腹水・胆汁
室温
滅菌試験管
3
膿・分泌物・ドレーン
咽頭・鼻腔・耳・目
4℃
滅菌試験管
カルチャースワブ (橙青
4
喀痰
4℃
滅菌カップ・カルチャースワブ (橙青
5
尿 (中間)
尿 (初尿・クラミジア・淋菌)
4℃
室温
滅菌コップ
滅菌コップ・カルチャースワブ (橙青
6
カテーテル
ドレーンチューブ
4℃
滅菌試験管
7
便
4℃
滅菌カップ・カルチャースワブ (橙青
8
嫌気性菌
4℃
嫌気ポーター


※嫌気ポーターと、血液培養ボトルは3F細菌検査室にあります。
(ともに、冷暗所に保存してください)
それ以外の容器は、「SPD」に在庫しています。

 

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