四国がんセンター:医療関係者の方へ

Special recommended references for oncologists西村 理恵子

日常診療における乳癌センチネルリンパ節検索についての最新情報

日常診療における乳癌センチネルリンパ節検索についての最新情報

乳癌センチネルリンパ節検索についての総説です。

 乳癌センチネルリンパ節検索についての最新情報が、豊富な引用文献とともにまとめられています。たとえば、微少リンパ節転移の意義、センチネルリンパ節陽性患者に対する腋窩リンパ節郭清、センチネルリンパ節検査の術中迅速診断の必要性、センチネルリンパ節の組織学的検索方法、術前化学療法とセンチネルリンパ節検索などについて記述されています。

 著者は病理医ですが、病理医だけではなく乳癌治療に携わる臨床医にも役にたつと思います。 

2016年5月9日  西村 理恵子

乳癌細胞セルブロックを用いたHER2免疫染色標本は組織標本と同様に扱うことができる

乳癌細胞セルブロックを用いたHER2免疫染色標本は組織標本と同様に扱うことができる

四国がんセンターで行われた検討です。

2013年ASCO/CAPの乳癌HER2検査に関する指針で、可能であれば転移巣のHER2検査も行うことが提唱されたため、胸腹水等の細胞診検体を用いた受容体検査の必要性が高まっています。ホルモン受容体検査については充分検討されてきましたが、HER2検査については、染色結果が安定した方法はありませんでした。

そこで、この論文では、乳癌ホルマリン固定セルブロックで免疫染色とDISH検査を行い、組織標本の結果と比較し、日常運用可能なHER2検査方法を提案しています。ホルマリン固定セルブロックは、通常の病理検査室で作製することができ、固定液と固定時間を管理すれば安定した標本作製が可能です。まず免疫染色を行うことにより、費用と手間がかかるDISH検査の件数を減らすことができます。また、DISH検査はFISH検査と比較すると、通常の光学顕微鏡下で観察できます。 

2016年4月7日  西村 理恵子

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