四国がんセンター:医療関係者の方へ

Special recommended references for oncologists 2018年

尿路上皮癌に対するアテゾリズマブに関して

尿路上皮癌に対するアテゾリズマブに関して

これまではアテゾリズマブを指示する報告ばかりでしたが、セカンドラインでの第3相試験の結果が発表されました(IMvigor211)。931例がアテゾリズマブ群と化学療法群(パクリタキセルやドセタキセルなど)に振り分けられました。PD-L1の染色が高い群(5%以上)で生存期間中央値に有意差はありません(11.1か月と10.6か月)。また、有効率も23%と22%で差はありませんが、有効期間はアテゾリズマブの方が長い傾向を示しました。一方で有害事象はアテゾリズマブの方が少ない結果でした。予想外の結果でしたが、今後さらに塚検討がなされるものと思われます。

アテゾリズマブに関してこれまでに報告されているものは、以前このコーナーでも紹介したファーストラインでの治療成績(IMvigor210)とセカンドラインでの治療成績があります。ファーストラインは単アームの第2相試験ですが、その有用性が示され、セカンドラインでもその有用性が示され、有効率はPD-L1の免疫染色性に関連することが示されています(単アーム第2相試験)。また、IMvigor210では、増悪後にもアテゾリズマブが使用された症例の検討から、3.6%にその後再度効果が認められたことが報告され、他の治療を受けた症例の生存期間中央値が6.8か月であったのに対し、アテゾリズマブ使用群では8.6か月でした。

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)32455-2/abstract

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673616005614

https://academic.oup.com/annonc/article/28/12/3044/4108210

2018年1月15日  橋根 勝義

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