四国がんセンター:医療関係者の方へ

Special recommended references for oncologists 2017年12月

腎がん術後補助療法でパゾパニブはベネフィットなし

腎がん術後補助療法でパゾパニブはベネフィットなし

淡明細胞がんで根治切除出来たpT2G3-4N0,pT3-4N0,pN1症例を対象に、パゾパニブ800mg(中止症例が多かったため途中から600mgに減量)を1年間内服する第3相試験で、対象はプラセボ。600mg内服では無増悪生存率に有意差を認めませんでしたが、800mg内服ではプラセボとの間に有意差を認めました(p=0.0201)。しかし、800mg内服は有害事象のため内服できず、主要目的を600mg内服での無増悪生存率に変更したためパゾパニブは術後補助療法としてベネフィットはないことになります。術後補助療法はスニチニブで有用性が示された試験がありますが、他の試験ではソラフェニブやスニチニブはベネフィットがなかったという報告もあり、今ひとつのようです。 

2017年12月27日  橋根 勝義

ペンブロリズマブは尿路上皮癌に対する初回化学療法でも有用

ペンブロリズマブは尿路上皮癌に対する初回化学療法でも有用

ペンブロリズマブは尿路上皮癌に対して2次化学療法としての有用性が示され、本邦でも近々保険収載予定です。今回さらに初回化学療法としての有用性が示されました。第2相試験で、クレアチニンクリアランスが30-60ml/minのシスプラチンunfit症例に対してペンブロリズマブ200mgを3週毎に繰り返し投与されました(KEYNOTE-052)。370例に投与され、CR:5%、PR:19%、SD:23%でした。観察期間中央値がまだ5か月と短いものの効果を認めた症例のうち83%で効果が持続しています。G3/4の有害事象は、倦怠感(2%)、腸炎(1%)でした。現在進行中の第3相試験の結果が待たれます。

2017年12月19日  橋根 勝義

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