四国がんセンター:医療関係者の方へ

Special recommended references for oncologists 2017年9月

転移を有するホルモン感受性前立腺がんに対して初回治療時からアビラテロンを併用する

転移を有するホルモン感受性前立腺がんに対して初回治療時からアビラテロンを併用する

これまで転移を有するホルモン感受性前立腺がんの初回治療はアンドロゲン除去療法(ADT)のみであったが、これまでのADTに加え、新規ホルモン剤であるアビラテロンを併用することで全生存率を延長させることが示されました。LATITUDE試験で、観察期間中央値30.4ヶ月でADT単独群の全生存期間中央値は34.7ヶ月であるのに対して、アビラテロン併用群では未到達でした(ハザード比0.62、P<0.001)。画像所見悪化までの期間、PSA悪化までの期間、疼痛出現までの期間などすべてアビラテロン併用群が勝っていました。一方、Grade3の有害事象に関して、高血圧と低カリウム血症が併用群で高頻度でした。

また、STAMPEDE試験でも同様にアビラテロン併用群の有用性が示されています。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1702900

現在日本ではアビラテロンは去勢抵抗性前立腺がんのみにしか使用できませんが、これらの試験結果から、今後は治療体系が変わっていくことが予測されます。

2017年9月11日  橋根 勝義

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