四国がんセンター

当院について院長あいさつ

四国がんセンター院長:谷水 正人

四国がんセンターの前身である国立松山病院は1889年(明治22年)に旧陸軍病院衛戍(えいじゅ)病院として設置され、1945年(昭和20年)12月に厚生省に移管されて設立されてい ます。がん専門病院たる四国がんセンターとしては1966年(昭和41年)国立松山病院に「四国地方がんセンター」が併設され、堀之内の地で施設整備が行われたのが始まりです。1979年(昭和54年)に国立病院四国がんセンターへと名称変更され、名実ともにがん専門病院となりました。2002年(平成14年)3月には全国で最初の地域がん診療拠点病院の指定を受け、2006年(平成18年)4月に松山市中心の堀之内から現在の南梅本に新築移転となっています。2007年(平成19年)1月には愛媛県がん診療連携拠点病院となり、愛媛県地域がん登録室(愛媛県委託)が設けられ、さらに2011年(平成23年)4月には臨床研究部が臨床研究センターに昇格、2013年(平成25年)6月には患者・家族総合支援センター「暖だん」が併設されました。

四国がんセンターは、診療・研究・教育・情報発信を4本柱とするがん専門病院です。がんの早期発見から終末期までのがん診療全般に携わり、PET-CTを始めとした最先端の診断機器と高精度放射線治療装置、ダ・ヴィンチロボット手術装置など最新鋭の治療機器の導入、外来化学療法を安全に施行するための通院治療室とこれを支援する院内宿泊施設「向日葵」、緩和医療の中心となる緩和ケア病棟を設け、緩和ケアセンター、がん相談支援センターを備えるなど、文字通り愛媛県がん診療連携拠点病院として質の高いがん診療を提供できる体制が整えられています。特に新規抗がん剤開発に関わる治験や医師主導臨床試験は全国有数の実績です。

がん医療はがん診療連携拠点病院の指定やがん対策基本法・がん対策推進基本計画の追い風を受けて、過去10年間で急速に進みました。近年のがん治療の進歩は革命ともいえる状況であり、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場により、2016年(平成28年)末には「がんとの闘いに終止符を打つ」とするシンポジウムが開催されるなど、現在の5年生存率は今からがんを発症する人にとってあまり大きな意味を持たない可能性すらでてきました。愛媛県では当院を県拠点として他に6つの地域がん診療連携拠点病院、8つのがん診療連携推進病院、緩和ケア病棟を有する病院、関係団体の代表者で、愛媛県がん診療連携協議会が構成され、県民の皆様が均しく安心してがん診療が受けられるための連携協力体制が整えられています。その中にあって四国がんセンターの存在意義は、圧倒的に質の高いがん医療を提供し続けることであると認識しています。私たちは職員の高い志気をもとに今後も圧倒的に質の高いがん医療を追求していきます。がんを知り、がんと向かい合い、がんに負けることのない社会の実現のために、今後とも皆様の一層のご支援、ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

谷水 正人