平成19年度公開セミナー

〜 がんと共に生きるために 〜 Part9

主催:四国がんセンター看護部 公開セミナー委員

8月 1月 2月
 
第64回
終了しました 平成19年5月25日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
 (参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター 泌尿器科 橋根 勝義
 
血液検査の有用性と、前立腺がんの治療と最先端について
 
 前立腺癌は世界的に罹患率の高い癌で、これまでは欧米人に多くアジア人には少ない癌とされていました。しかし、生活習慣の欧米化に伴い日本でも急激に増加しています。前立腺癌の特徴としては高齢者に多く発生するということ、また進行が遅いことがあげられます。このような癌に対して、私たち泌尿器科医は早期発見を心がけ、個々の患者さまに応じた治療法を選択する努力をしています。一般的に前立腺癌の治療としては、手術と放射線治療がありますが、進行した状態で発見されるとこのような治療ができません。このため早期発見が非常に重要になります。幸い前立腺癌には非常に優れたPSAという腫瘍マーカーがあり、血液を調べるだけで癌の疑いのある人をみつけることができます。最近では、多くの自治体や人間ドックなどでPSA検査がされるようになっています。早期癌発見のためにはこの検査を受ける以外にありません。早期癌は全く怖くありませんから、50歳を過ぎたらこのPSA検査を受けましょう。今回の講演では、この血液検査の有用性と、前立腺癌治療の最先端についてお話ししたいと思います。
第65回
終了しました 平成19年6月22日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
 (参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター がん専門看護師 菊内  由貴
 
がん相談支援・情報センターについて
 
 がん相談支援・情報センターについて四国がんセンターでは、がん患者さまやそのご家族、地域の医療機関の方々に対する相談支援と情報提供を行うため、2006年4月にがん相談支援・情報センターを設立しました。活動内容としては、@医療相談・よろず相談 A退院調整 B在宅療養支援 C情報発信・情報提供 D医療連携 の5つがあります。
 がん相談支援・情報センターが地域の皆さまの身近な相談窓口として活用していただけるよう活動内容を紹介したいと思います。さらに今回の公開セミナーでは、ご家族ががんにかかったときに、どのように向き合っていけばよいかということについてもお話ししたいと思います。がん患者さまと共に歩んでおられるご家族の方々のご参考になれば幸いです。
第66回
終了しました 平成19年7月20日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
 (参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター 頭頸科医長 門田  伸也
 
頭頸科領域のがんについて
 
 頭頸部とは普段あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、文字通り頭部(一般に脳は含まない)および頸部(主に鎖骨より上)を中心とした領域を指します。
 頭頸部がんとは、その領域に発生する悪性腫瘍の総称です。
 具体的には、鼻副鼻腔がん、上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がん、舌がん、口腔底がん、唾液腺がん、甲状腺がん、原発不明がんなどが含まれます。(芸能スポーツ界、政治家の方々が原発不明がんや中咽頭がん、下咽頭がん、口腔底がんで闘病されていたとの報道をご存じかと思います。)
 頭頸部領域は狭い領域ですが、顔や頸といった露出部であり、食事・会話・呼吸といった日常生活に欠かせない重要な機能の集中している領域でもあります。がんの治療に伴う機能障害や形態の変化をいかに最小限に保ちながら根治性をあげていくことが非常に大切です。
 今回、私は比較的頻度の高い、舌・口腔がんと甲状腺がんを中心に、頭頸部がんについて分かりやすくお話ししようと思います。
 

第67回
終了しました 平成19年9月21日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
 (参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター 感染認定看護師 金子  幸代
 
がんと感染について
 
 がんの治療には、外科的なもの(これには手術をはじめとした体にメスを入れるものが含まれます)と内科的なもの(これには抗がん剤や放射線治療が含まれます)があります。これらの治療中に、医療者から『感染症に気をつけましょう!』と言われたことはありませんか?そして・・・だけど・・・一体どう気をつければいいの?とお悩みになった患者さまはいらっしゃいませんか?
 感染予防はがんの治療(外科的なものと内科的なものと両方です)に欠かせません。私たちは、ありとあらゆる微生物(細菌やウイルスなどです)に囲まれて生活するしかありませんが、ラッキーなことに微生物は悪さをしようと感染のチャンスを待っているわけではありません。微生物の気持ちを理解してあげれば感染は防げます。本セミナーでは、微生物と上手にお付き合いするため“がんと微生物と共に生きるために”のヒントをお話しさせていただきます。また、院内での感染管理活動内容もご紹介いたします。
 ご自宅での感染予防としては、知って得するさまざまな感染症について分かりやすく解説します。病院でもご自宅でも感染を起こすことなく、がんの治療をスムーズに受けることが出来るようお力になりたいと思っています。
第68回
終了しました 平成19年10月12日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
 (参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター 臨床研究部長 井口 東郎
 
すい臓がんについて
 
 膵がんは最も予後不良のがん種で、本邦において増加傾向にあり、がん死亡率は男性で第5位および女性で第6位となっています。膵がんが予後不良である理由として、ひとつは診断時に既に転移がみられ、90%近くが切除不能であること、即ち、早期診断が困難であること、もうひとつは有効な薬剤がないといった膵がんそのものの生物学的悪性度が挙げられます。近年、膵がんに有効な薬剤としてジェムザールが2001年に実地臨床に導入され、また、昨年(2006年)にはTS-1が膵がん治療薬として保険適用となり、以前に比較すると生存期間の延長も見られるようになっています。しかしながら、こういった治療成績は未だ満足するレベルにはほど遠く、今後、更なる新しい薬剤あるいは新しい治療法の開発が、我々医療人に課せられた使命と思われます。 
 本セミナーでは、まず、膵がんの診断および治療の現況を紹介し、その後で膵がん治療の今後の展望について言及する予定です。 
第69回
終了しました 平成19年11月30日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
(参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター 血液科医師 吉田 功
 
血液のがんについて
 
 血液といって皆さんが最初に思い浮かべるのは採血検査でしょうか。進行した、白血病などは採血検査だけでも診断をすることが出来ますが、実は採血検査だけで分かる血液のがんはごく一部に限られています。血液のがんの正式な名称は造血器悪性腫瘍といいます。造血器というのは血液を作る臓器を指します。造血器は骨の内側にあり骨髄と呼ばれます。心臓や肝臓などのように、目で見てすぐ分かるような特徴的なかたちはしていませんが、血液を造るという働きをもつことから臓器の一つをされています。
 血液のがんを代表する疾患として、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫があります。これらの病気は特徴が異なり診断に必要な検査も同一ではありませんし、治療法も異なりますが病気のもとをたどっていくと、造血器である骨髄にたどりつくため造血器悪性腫瘍と呼ばれます。
 今回の講演では、血液のがんの判断と治療法について、お話しさせていただきます。

第70回
終了しました 平成19年12月21日(金)
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
(参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター がん化学療法認定看護師 宮部 恵子
 
がん化学療法の副作用と対策について
 
 「がん化学療法」と聞いて、皆さまどんなことを想像されるでしょうか。吐いて食事が摂れなかったり、しんどくてグッタリしていたり、髪がなくなって人目を気にしたり・・・、辛いイメージをもたれている方が多いのではないかと思います。
 がんの化学療法とは、化学療法剤(抗がん剤など)を使ってがん細胞の増殖を抑えたり、破壊したりする治療法です。一般的に、抗がん剤はがん細胞を攻撃するとともに、正常な細胞にも障害を及ぼすことが避けられませんので、これが副作用として発現することになります。骨髄抑制(白血球減少や貧血など)や、悪心(吐き気)・嘔吐、便秘・下痢、しびれ、脱毛などがこれにあたります。しかし、副作用の種類や程度は、使用される薬剤の種類や投与方法、また個人によって様々です。
 治療を受ける上で大切なことは、副作用について理解し、上手に付き合っていくことです。副作用による負担をできるだけ軽くし、治療を続けられるようにするために副作用の対策についてご紹介いたします。また、実際に抗がん剤治療を受けられている方からいただくお声や質問を交えながら、お話ししていきたいと思います。
 少しでも、治療を受ける方またご家族の方のお役に立てれば幸いです。

第71回
終了しました 平成20年2月22日(金) 
 
松山市南梅本町 四国がんセンター  3階研修室
(参加費 無料 ※お車で来院の方は駐車場料金100円必要です
 
四国がんセンター リンパドレナージ協会認定セラピスト 大西 ゆかり
 
リンパ浮腫の予防と治療について
 
 がんの治療後、リンパ浮腫を発症してお困りの患者様、あるいは発症するかもしれないと不安を感じておられる患者様はいらっしゃいませんか?
 リンパ浮腫は乳がんや子宮がん、前立腺がんなどの治療後に発症し、患者様の日常生活に様々な影響を及ぼします。また、いったん発症すると完治することは難しく、一生付き合っていかなければなりません。かつてリンパ浮腫は治らない、仕方がないと言われていました。しかし、国際リンパ学会が推奨する「複合的理学療法」という保存的治療により浮腫の改善や症状の緩和を目指すことが可能です。医療リンパドレナージセラピストは、がん患者様に対し、リンパ浮腫の予防や発症後のケアを提供する役割を担っています。セミナーではリンパ浮腫の早期発見の仕方や、セルフケア方法についてご紹介します。
お問い合わせは ホームページ フリー 素材 電話マーク がん相談支援・情報センター : TEL 089-999-1114